動物や妖怪が世界を救うと信じる江戸っ子の日記

人間だらけの社会は殺伐とする。動物たちと共生できる社会を目指せばいいんじゃないかと思い立つ。Twitterで繋がった犬猫と暮らす人達を中心に、他は自分が好きな昔のモノ?など取り上げて行きます。宮沢賢治、サン=テグジュペリ…など好き。Twitterは「字でんろく」で呟いています。

通りゃんせ

初めて耳にした時、怖いなぁと思った。

天神様の細道って言葉が、あの世の道に聞こえる。ずっと気になってたけど大人に聞いても答えてくれない気がして聞けなかった。余所の町の横断歩道でこれが流れたりすると怖くなって急いで渡ったなあ

 

いま検索すると同じような事しか書かれていない。わらべ唄として出来たのが江戸時代らしいがそれ以外は不明。いくつか都市伝説もあったりして話を聞いたけど何故か怖くなかった。

この唄を知りたければ唄だけを聞いたらいい。唄は怖い、何度か口ずさむと自然に覚えてしまう

最近、突然、女の人が歌っている声が鮮明に頭に響いて来るので、誰が歌っているのがリピートされているのか…調べてみたけれど全然違うものばかり…まず音楽つきじゃないし。TVがない生活を20年くらいしてるから、それ以前の記憶なのか、でなければ見えない人が歌っているのだろう

 

通りゃんせって、子供の遊びあったんだね。

この、子供から子供に伝えられる遊びは、伝承遊びと言われているんだけど、考えると不思議で面白い。みんな昔は子供だった筈だから、自分が子供の時の遊びを思いだすといい。子供同士で教えあったものだったよね。自分も下の子達に教えたしお兄ちゃん達も更にそのお兄ちゃん達に教わってきただろうから…伝承してるよね。。

大人の世界と違って、楽しいから一緒に遊びたいから他の子にも教えて一緒に遊ぶ。子供の無垢なやり取りだけで時代を越えて伝えられて来た遊び…

この流れに神さまが宿るのかも、それを感じるから凄みがあって怖いのかも知れない。口ずさむと何かが伝わってくる…、悲しい唄なのかも、恐ろしい唄なのかも知れない。でも分からなくても説明がなくてもいい。唄は感じるものだから。誰でも感じられるもの。

 

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どの動物を描くか

どのワンちゃん描こうかなぁというのは特に決めてなくて、タイミングです。

Twitterで描いてるのは自分がフォローした人だけど、フォロワー限定とか条件で選別してる訳じゃないから。開いたタイミングで表示された中から何故か2度見しちゃうような時に描きたくなる。

この描きたくなる感じというのが言葉にならない感覚で説明が難しい。

写真や動画を見ると、みんな可愛いし面白かったりするんだけど、イコール描きたいってならないから不思議だ。

 

描きたい対象はあって、例えば保護犬や保護猫。優先したい気持ちがある。愛犬愛猫を亡くした人、年老いた犬猫など優先したい気持ちもある。ただ積極的に探すことはしない、描きたいより描かねばになるから。それは嫌だ。フォロワーさんは優先したいけど物理的に難しい。

ただ、気軽にうちのも描いて〜とか言われると、見に行っちゃってヤル気になるってのはあるw

 

描きたいと思っても逆に描くのを止める時もあって、フォロワー多い人は迷惑なんじゃないかとか引いてしまう(^_^;) 


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不思議な話②

前回の話、続きがある。

あの話を当時周りに話した時、なんでドアを叩いたんだろうねと言った人がいて…問題はそこじゃないんだけどw。自分も馬鹿だから同調して、確かにベル押せばいいのにって思ったりしたわけ(^_^;)

 

その数ヶ月後、今度は電気ストーブに布団かぶせて寝てしまう馬鹿をやってしまったのです…。

その日はあまりにも寒くて、早く暖めようと布団の中に電気ストーブ入れて…そのまま寝落ちしてしまった(^_^;)馬鹿すぎる!

自分は、暑くて布団から出て床に転がったまま寝続け…電気ストーブは布団の中だった。

この時も、布団が焦げて引火する直前に誰かに起こされた。今度は凄い勢いで、ピンポンピンポンピンポンと連続ベル押しで起こされた。

( ゚д゚)ハッ!と飛び起きたら焦げ臭くなってて布団めくったら真っ黒、電気ストーブからは変な煙が出ていた。間一髪!ヤバかった、火事寸前!死ぬところだった!

そんでドアを開けたら、やっぱり誰もいなくてシーンとしていた(;・∀・)。馬鹿をやって2度も救ってもらった自分、しかも2回目はベルで起こして頂けるという…何と言えばいいのか、本当にその節はありがとうございましたm(__)m


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不思議な話①

しんどい話が続いたので、大好きなお化けの話をしていこう。お化けと言うか不思議な話をひとつ。

私は適当でだらしない人間でして、料理中に火を着けたまま寝てしまったことがある。当時は夜中に仕事をして朝方帰る生活をしていたんだけど、遊びに行ったりすると2日寝ない日も玉にあった。アパートに帰る頃には眠くてしょうがない。

でも食欲はあって簡単な料理は作る。その日、フライパンに油をしいて火をかけたまま…寝落ちしてしまった。普通じゃ考えられないんだけど、余りに眠いと瞬きしただけで落ちることがある…

意識失って床に寝ちゃった。

ガスコンロは自動で止まるヤツじゃないから、普通なら火事で死ぬと思う。

 

でも、誰かに起こされた。ワンルームの玄関なんだけどドアをドンドンドンドン凄い叩かれて驚いて起きた。

昔のサラ金の取り立てみたいな激しいやつ。

( ゚д゚)ハッ!と起きたら部屋中がもう煙で真っ白になっていて、ガス台を見たらフライパンが火を吹いていた。やばい火事だと!ドアを叩いてる人に「すいません!すいません!今行きますから」て大声で叫んで、タオルを水に濡らして投げこんだ!

とっさにTVで見た通りやったら消火できちゃったんだよね、ほんと危機一髪(;・∀・)

 

んで「すいません、火止まりましたんで!」て言いながらドア開けたら誰もいない、、シーンとしてんの。

ウチは角部屋だったんで、あれ?隣の人かなと思ってベル鳴らしたけど誰も出て来ない、その隣も…つーか同じ階の人みんな不在。メーターが止まっていた。

これ見えない方に助けてもらったよね?…間違いない。怖い話じゃないね、もう命助けてもらった有り難い話になりましたな(^^ゞ

その節は、ありがとうございましたm(__)m


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実家と動物②

犬なんて飼わなきゃいいのに、いつも思っていた。

うちで飼われていた犬達は可哀想だけど、幸せな犬も知らなかった。父はあれほど痛めつけておきながら、機嫌がいい時は犬を撫でたり褒めたりすることもあった。「犬は人と違って裏切らない、嘘をつかないから好きなんだ」よく言っていた。

 

好きだから関わりにいく、でも好きだから相手を大事にするとは限らない。コミュニケーションを取りたい訳じゃない、一方通行の好きだ。

犬に限らず人間でも同じ、DV人間の感覚。

外面がよくて、他人には気さくで優しい言葉がけと振舞いをしていた。外からは分からない筈だ。

父を断罪したいのではない、とっくの昔に断罪したから。いつの間にか動物に対し、同じように冷たい人間になった自分を見つめる為。


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実家と動物①

父は鉄砲が趣味だったことから、シロが亡くなって以来、実家に来た犬は全て猟犬。

殆どが狩り用大型犬のポインターだった。犬は次々と来たが、いつの間にか死んでいて、その度に穴を掘って埋められていった。

何匹飼ったのか分からない。名前も覚えていない。 

雑種犬シロが亡くなって以来、家にきた狩猟犬はすべて父の犬と割り切っていたからだ。

私の犬は死んだ、もういない。

 

家は典型的な貧乏子沢山、父は粗暴で母を殴るタイプ、共働きだった。

2人に共通していたのは犬への接しかた。犬が吠えて止まない時は物を投げつける、クソ犬と怒鳴る。

父は更に酷い。鳴き止まないと棒で叩く蹴る引きずり回す、飯を抜くなどがあった。犬は人が声をあげるだけでビクビクしてすぐに伏せた。犬は叩かれ過ぎて怪我をする時もあったが自然治癒するものと信じられていた。そう、犬は人と違う別の生き物だからと。

 

父は自分の都合で血統書付きの狩猟犬を買っておきながら面倒は殆どみずに、犬の世話は子供の義務だと言った。

私は益々反発してやらなかったが、シロを知らない弟達は散歩に連れていったり最低限の手伝いをしていた。それでも犬小屋の周りはいつも汚く不衛生で犬はダニだらけだった。

 

私は犬に近づくのも見るのも嫌になっていった。


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最後の猫

それから1年後。

近所の子供達が公民館の裏に集まってて段ボールを囲んでいた。

入っていたのは捨て猫、生まれて間もないトラ猫だった。ニャーニャー鳴いてるのが可愛くて、大きくなったら本当に虎みたくなるんじゃないかとか、わいわい盛り上がった。みんな家から残飯を持ち寄り数日間面倒を見ていたんだけど、誰かが雨が降ったら死ぬかもと言って、みんな心配になってきた。

けれど、家に犬がいるからとか親が猫嫌いとか…連れて帰れる子はいなくて、みんな無理。

うちも猟犬がいるから駄目だと言ったんだけど、公民館の裏で一番近いという事もあり、みんなに推されて説得されて結局、家に連れ帰って来てしまった。

 

弟達が猫を歓迎し喜んでくれたので少し強気になり、母も駄目とは言わなかったので期待感が膨らんだ。あとは父の決済を待つだけ。

これが一番ハードルが高い。父は毎日怒鳴り散らしたり、母に手をあげる人だったのでみんな恐れていた。

そして夕方、父が帰ってきた。

猫を見て、呆れたような声を出したが良いとも悪いとも言わない。何か考えてような顔で暫くいたがボソッと、うちは犬がいるからなあと呟いた。

でも怒られなかった、許してもらえるかも知れない。

淡い期待だった。その夜、父は無言で支度を始め、母が猫を捨てに行くよと説明した。

ドン底に落ちた、やっぱり駄目。箱を抱え車に乗り、どこに捨てるんだろうと心配した。でも、もっと恐ろしい事がまっていた。

町外れの大きな河原で車は止まった。

猫を川に流すという。

あの時の恐ろしさ絶望感といったらなかった。真っ暗な河原で車から猫をおろすよう言われたが泣き叫んで抵抗した。弟も泣いて箱にしがみついた。

暫く押し問答して…子供たちが余りに抵抗するのを見兼ねた母が余所に持っていこうかとか代案を出したが、父は大声で怒鳴り、強い口調で言い切った。

「絶対に駄目だ!どういうもんか教えなきゃ駄目だ!猫は川に流すと言ったら流す!」

箱は取り上げられた。父は箱を持って暗い川にずんずん入っていく、箱のフタは開いてて子猫が見えた…こちらを見て鳴いていた。

子供たちは悲鳴をあげて泣き叫んだ。名前がまだ付いていない、その猫に向かって「猫ちゃーん!」と叫んだ。

 

毎年、人が溺れ死ぬようなデカくて流れが速い川。漁師みたいな格好をした父は深いとこまで進んで箱を離した。箱はあっという間に遠くに、暗闇に流れていった。わたしと弟は鳴き声と姿が見えなくなるまで泣き叫んだ。

 

あれから、あの出来事を受け入れるのに時間が掛かった。何で川に流したのか理由を母に何度も問い詰めた。

最終的な結論は、父が駄目だと言ったら駄目で権限は父にあること、捨て猫は死ぬ運命で苦しまないように川に流すのが1番幸せだという事だった。

子供心に全然納得していなかったけど諦め、それから猫には近づかなくなった。

私は父に対しても心を閉じた。


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