動物や妖怪が世界を救うと信じる江戸っ子の日記

人間だらけの社会は殺伐とする。動物たちと共生できる社会を目指せばいいんじゃないかと思い立つ。Twitterで繋がった犬猫と暮らす人達を中心に、他は自分が好きな昔のモノ?など取り上げて行きます。宮沢賢治、サン=テグジュペリ…など好き。Twitterは「字でんろく」で呟いています。

【心霊事件倶楽部】大蛇事件②

タモツ君の身振り手振りから大蛇の大きさは長さ3メートル以上、太さはドッジボールくらい…。

大蛇の目撃者は彼の婆ちゃんだが、いつどんな風にして見たのかは不明だった。タモツ君は別の日に大蛇の尻尾を見たらしい(^_^;)

大人も見ているなら真実味が増す、興奮しながら早速事件現場に急行した。

 

道路の脇に畑が広がっていて、小さな用水路が見える、そこに掛かっている小さな橋があった。橋といっても木の板がポンと置かれたもので、厚さ10 センチくらい…長さも1メートルちょいだった。

だが、よく見ると板は2枚重ねられていた。確かに下の板は折れていて、そのため上から更に1枚を重ねたのが分かった。

「ホントでしょ?大蛇が通った時に折れたんだよ!」タモツ君は興奮していた。

大人が載っても壊れない、こんな丈夫な板が折れるなんてとんでもない大きさだろう。

みんな思い思いの大蛇を描いて興奮していた。

タモツ君の証言を頼りに、尻尾をみた辺りを棒切れで叩いて巣がないか探してみた。

蛇の巣というのは穴になっているのは知っていた。

しかし小さい穴は幾つか発見されたが、大蛇が入るような大きな巣穴は結局見つからなかった(^^ゞ

 

日も暮れてきて町に時報代わりの赤トンボの音楽が流れだす。タモツ君を心配した婆ちゃんが彼を迎えにきた。タモツ君は大蛇のことを聞いてくれたのだが婆ちゃんは適当に流しながら、夕飯だからまた明日ね〜と言って帰って行った。目撃者が2人とも帰ったので、熱狂も冷めみな素に戻っていった。

それ以上の探索は困難と判断しこの件はこれで終了。迷宮入り解散(*^^*)


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